書 名 | シモーヌ・ヴェイユの生涯 |
作 者 | 大木健 |
出版社 | 勁草書房 |
シリーズ | - |
【抄・序】 |
【目次】 |
p1…はじめに p4…生いたちと人がら p12…教師シモーヌの歩み p25…工場生活 p51…スペイン動乱 p79…マルセイユの日々 p106…終焉の地ロンドン p129…アルベール・カミュとシモーヌ・ヴェイユ p153…二人のシモーヌ p164…アランとシモーヌ・ヴェイユ p181…エレクトラのイメージ p194…悲劇『救われたヴェニス』について p209…著者解題 p233…参考書目 p237…シモーヌ・ヴェイユ略年譜 p243…あとがき |
【本文】 |
p9 「偉才とはおそらく、暗い夜々を乗りきる力量にほかならない。この力量のない者は、暗い夜の入口で意気沮喪し、私はできない、これにはむかない、何も分らない、というのだ。」 p68 「愛国心。慈悲心以外の愛は持つべきではない。一つの国家は慈悲心の対象とはなり得ない。しかし、一つの国土は、永遠の伝統的遺産をになう環境として慈悲心の対象たり得る。国土はすべて慈悲心の対象たり得る」(雑記帳第3巻) p177 クロード・モーリヤックは、『シモーヌ・ヴェイユ』を書いたアランの調子を評して、「アランは彼女の中に、自分が彼女に与えたもののみを認めた。つまり、ほとんど何も認めなかったということである。偉人たちにもそれぞれの限界があるのだ。アランの領分はここでとまってしまう。」 と書いている。 |
【後記・他・関連書】 |
【類本】 |