書 名 | 殺人部隊 |
作 者 | ハミルトン(ドナルド)/宇野輝雄 訳 |
出版社 | 早川書房 |
シリーズ | HPB-0897 |
【抄・序】 |
【目次】 |
【本文】 |
【後記・他・関連書】 |
(裏表紙解説) 目鼻だちのととのった、ふ<よかな、顧廃の弱をやどした顔。 子供っぽい、異様な青い瞳。 ジーンはマット・ヘルムのほうへすばやい視線をなげると、急にうつむいて、グラスの中味を飲みほし、ぶるっと体をふるわせて、グラスをわきにおく。 女の酔態を目のあたりに見て、一瞬マットの心は曇った。 M機関でもトップクラスに属するこの女スパイ、ジーンを、地下組織の巣窟へ潜入させるようにというマックの厳命を帯びて、マットはやってきたのだ。 が、おなじ味方であっても、腹のうちをさらけ出すわけにはいかない。 しかも、われとわが身をもって、ジーンを半殺しの目にあわせ、いかにもM機関を裏切り、寝返りをうったように偽装しなくてはならないのだ。 ……いまやお膳立てはととのった−−マットは、心をひややかに保って、驚惜のいろを浮べたジーンに近づいていった。 だが、顧問医師の指導になる科学的かつ残忍非道な虐待プランを半分も実行しないうちに、ジーンは息絶えてしまった! あらかじめ、毒物入りアルコールを飲まされたのでなければ死ぬはずもない敏腕な女スパイの死体を前にして、マットはハッと身がまえた−−こちらの裏の裏をか<敵の魔手がすでに伸びているのを感じて! アメリカの007号登場! 華やかな脚光を浴びるマット・ヘルム・シリーズ第5弾! |
【類本】 |