書 名 | 殺す人形 |
作 者 | レンデル(ルース)/青木久恵 訳 |
出版社 | 早川書房 |
シリーズ | HPB-1462 |
【抄・序】 |
【目次】 |
【本文】 |
【後記・他・関連書】 |
(裏表紙解説) ドリーは人形を作った。 肌はナイロンの靴下、髪は錆色の毛糸…… 出来上ると、彼女は人形にところ構わず針を打ち始めた。 力をこめ、目にいっばい涙を浮かべて……。 若い盛りだというのにドリーはほとんど外出しなかった。 顔に醜いあざがあるため人づき合いを嫌い、亡母に習った洋裁で身を立てていた。 彼女は魔術師を目ざす弟パップと本好きの父の世話に生きがいを感じていた。 そんな時だった、マイラが侵入してきたのは。 父を虜にし、我が物顔にふるまう女−− 姉弟は魔術で継母に罰を与えようと決心した。 呪文を唱えながら、パップは姉の作ったマイラ人形に短剣を突き立てた! 直後、義母の身には恐ろしい災難が…… 弟は少し恐くなったが、姉は魔術の力をはっきりと感じた。 事件以来、パップの心は魔術から離れ始めた。 だが、ドリーは魔術に夢中になっていた。 そればかりか、死んだ母やマイラの声まで聞こえるようになっていたのだ。 その頃、彼らの家にほど近いトンネルでは殺人事件が起ったばかりだった。 被害妄想に取りつかれた男ディアミットの仕業だった…… いまやドリーはひた走っていた。 ディアミットとの衝撃的な運命の交錯へ向かって! 英国推理作家協会賞受賞の女流実力派が心理の異常性を極限まで追究した戦慄のサイコ・スリラー! |
【類本】 |