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書 名数学史研究-2-
作 者小倉金之助
出版社岩波書店
シリーズ-

memo
【抄・序】


【目次】
p1…第一部 世界科学史の諸問題
p67…第二部 東洋数学史の展望
p145…明治数学史の基礎工事

p256…附録


【本文】
p171
 和算家の伝統的な塾は、洋算の研究及び普及に対して、積極的には殆んど何等の任務をも遂げ得なかった。洋算の輸入に対して最も大なる影響を与へたものは、安政二年(1855)から四年間にわたる、長崎海軍伝習所であった。
 そこではオランダ士官を技師とし(岩崎弥七郎、楢崎栄左衛門、西吉十郎、本木昌造らを通訳として)、次のやうな学科が伝習されたのである。
 航海術 運用術 造船学 船具学 測量術 数学(後には究理学、分析学、蒸気機械学なども)
伝習生は勝林太郎、矢田堀景蔵、榎本武揚らの約二百名、即ち
 幕府六九人、鹿児島藩十六人、福岡藩二八人 萩藩一五人 佐賀藩四八人 津藩一二人 その他 であったが、その中には
 矢田堀景蔵、小野友五郎、福岡金吾 伴鉄太郎 塚本明毅 赤松則良(以上幕臣)。柳楢悦(津藩) 中牟田倉之助(佐賀藩)のやうな、数学・測量・航海術に深い関係を持つ人々が含まれていた。


【後記・他・関連書】


【類本】
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