| 書 名 | デーモンとの闘争 |
| 作 者 | ツヴァイク(シュテファン)/今井寛・小宮曠三・杉浦博 訳 |
| 出版社 | みすず書房 |
| シリーズ | - |
| 【抄・序】 |
| 【目次】 |
| 【本文】 |
| p18 ヘルダーリン、クライスト、ニーチェにおいてまず目につくことは、彼らが現世に縛りつけられていないということである。デーモンはその掌中に握った者を、現実界からもぎとってしまう。三人のうち一人として妻子を持たず(この点は彼らの血縁の兄弟であるベートーヴェンやミケランジェロも同様である)、家財を持たず、永続的な職業、確固とした公務を持っていない。彼らは流浪の性の、現世における浮浪人であり、アウトサイダー、変わり者、世の人の軽侮の対象であって、まったく無名の生涯を送るのである。彼らにはこの地上に何ひとつ所有物がない。 |
| 【後記・他・関連書】 |
| 【類本】 |