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書 名フランス幻想文学傑作選-2-ロマン派の狂熱と幻影
作 者窪田般弥・滝田文彦編
出版社白水社
シリーズ-

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【抄・序】
(帯より)
不安と憂鬱の時代にあって、ロマン主義と共に、フランス幻想文学は隆盛期を迎える。大家の幻想文学に併せて、その先駆的独創性を称揚される小ロマン派の多彩な作品を収録。

【目次】
p5…狼狂シャンパヴェール(ペトリュス・ボレル☆私市保彦訳)
p29…ある厭世家の手記(アルフォンス・ラップ☆田村毅訳)
p43…幻灯だよ!摩訶不思議!(グザヴィエ・フォルヌレ☆田村毅訳)
p48…白痴と《彼の》竪琴(グザヴィエ・フォルヌレ☆田村毅訳)
p56…地獄の夢(ギュスターヴ・フローベール☆加藤尚宏訳)
p91…魔術師(アルフォンヌ・エスキロス☆田村毅訳)
p111…悪魔の肖像(ジュラール・ド・ネルヴァル☆入沢康夫訳)
p121…屑屋の悪魔(ヴィクトール・ユゴー☆松下和則訳)
p131…夜のガスパール(アロイジウス・ベルトラン☆及川茂訳)

【本文】
二重の部屋
p204
 夢想にも似た一つの部屋、まことに霊的な部屋、そこには澱んだ空気がかすかに青色とピンクに彩られている。
 魂はそこで悔恨と欲望との匂いをふくませた懶惰という風呂にひたるのだ。−それは薄暗がりのようで青味をおびピンクがかった何か、日蝕のあいだの陶然たる夢。


【後記・他・関連書】


【類本】
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