書 名 | フランス幻想文学傑作選-1-非合理世界への出発 |
作 者 | 窪田般弥・滝田文彦編 |
出版社 | 白水社 |
シリーズ | - |
【抄・序】 |
(帯より) 神秘学や啓蒙思想を背景に独自の潮流を生みだしたフランス幻想文学は、妖精物語、ユートピア小説、空想小説、オカルト小説、暗黒小説など、様々な形態をとって開花する。 |
【目次】 |
p5…空気の精(クレビヨン・フィス☆鷲見洋一訳) p21…オリヴィエ−第四の歌(ジャック・カゾット☆鷲見洋一訳) p35…血税の島(ルイ=セバスチャン・メルシエ☆植田祐次訳) p40…賢者の石(ルイ=セバスチャン・メルシエ☆植田祐次訳) p45…西暦二千四百四十年(ルイ=セバスチャン・メルシエ☆植田祐次訳) p57…片目のかつぎ人夫(ヴォルテール☆中川信訳) p65…ルソーのからっぽの墓(レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ☆植田祐次訳) p71…フランスのダイダロス(レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ☆植田祐次訳) p95…ロドリゴあるいは呪縛の塔(D=A=F・ド・サド☆渋沢龍彦訳) p115…州民一同によって証言された不可解な事件(D=A=F・ド・サド☆渋沢龍彦訳) p121…トリルビー(シャルル・ノディエ☆篠田知和基訳) p168…不老長寿の霊薬(オノレ・ド・バルザック☆高山鉄男訳) p197…教会(オノレ・ド・バルザック☆加藤尚宏訳) p205…ブリュラール船長の実人生(ウージェーヌ・シュー☆朝比奈誼訳) p217…検察官(シャルル・ラブー☆加藤民男訳) p231…オネステュス(ジュール・ジャナン☆橋本綱訳) p253…オニュフリユス(テオフィル・ゴーチェ☆井村実名子訳) p285…文学における幻想的なものについて(シャルル・ノディエ☆窪田般弥訳) p307…解説−非合理世界への出発−(窪田般弥) |
【本文】 |
p166 [解説]伝説は真実を語り伝え、昔ばなしは夢を物語る。近代小説が真実を追究するとき、ファンテジーの文学は夢を追った。一般にフランスでは、幻想とファンテジーを截然と区別する。しかし、シャルル・ノディエ(1780-1844)は民話的な幻想の可能性を『トリルビー』に開示した。〜(篠田知和基) |
【後記・他・関連書】 |
【類本】 |