書 名 | 立山の昔話 |
作 者 | 立山民話研究会 |
出版社 | 自費出版 |
シリーズ | (立山黒部貫光) |
【抄・序】 |
【目次】 |
【本文】 |
第二十話 オンバサマ 立山山麓の芦峅寺に姥堂があって 御媼(オンバ)三尊が祀られています。 天照大神が人間世界を開かれたとき オンバサマは右手に五穀の種をもち、 左手に麻の種をもって立山の芦峅寺へ 天降ったといわれます。 姥堂の前に影向石(ヨウゴウセキ)があるが こゝに降りられたらしい。 五穀の種、麻の種をひろめて すべての人間に衣食をあたえれれた 造化の三神が女性の姿で 立山に出現されたわけだ。 最後にオンバ三尊はあの世で人の 生死をつかさどるようになりました。 またオンバサマは女の災難を除き、子のない婦人には子を授け、 乳をあたえ、産前・産後の苦を除く霊験あらたかだということで 女性だけの祭事(秋の彼岸)も行われています。 立山の裏参道、長野県大町市大出の西正院に大姥堂があるが、 佐々成政が芦峅寺から運んで祀ったものだと伝えられている。 |
【後記・他・関連書】 |
【類本】 |