書 名 | ルカーチ |
作 者 | パーキンソン(G.H.R)/青木順三・針谷寛訳 |
出版社 | 未来社 |
シリーズ | フィロソフィア双書-06 |
【抄・序】 |
【目次】 |
p5…まえがき p7…第1章 ルカーチの生涯と時代 p37…第2章 前マルクス主義的文学批評-「魂と形式」及び「小説の理論」 p65…第3章 マルクス主義とヘーゲル主義-「歴史と階級意識」 p110…第4章 マルクス主義と哲学史-「若きヘーゲル」と「理性の破壊」 p153…第5章 マルクス主義と文学批評-西欧の文学 p200…第6章 マルクス主義と文学批評-ロシア文学 p228…第7章 マルクス主義の芸術哲学-美的なものの固有性 p262…第8章 社会的存在の存在論 p292…注 p300…訳者あとがき |
【本文】 |
p113 ヘーゲル哲学で労働概念が果たしている役割を強調することによって、ルカーチは、『歴史と階級意識』の否定というより、むしろその補足を行っている。『若きヘーゲル』において、彼は、ドイツ古典哲学がそれに先行した哲学といかなる点で異なっているかに関するかつての自己の見解をくり返して、こう述べている。ルネッサンスと啓蒙主義の哲学においては数学と自然科学が最も重要な意味を持っていたのに対し、ドイツ古典哲学は、(ヴィーコを先駆者として)活動に重きを置いた。そしてヘーゲルにとって、活動は、人間の社会的歴史的活動から、しかも主体と客体との強固な対立を克服するような活動から成り立つものであった、と。 |
【後記・他・関連書】 |
【類本】 |
4-624-02006-5 |